FILE No.S002空き家を、学生の「第二の部室」に
大島 健太慶應義塾大学 環境情報学部 2年 学生団体「サンプル空き家ラボ(サンプル)」代表
- FILE No.
- S002
- 分野
- 地域・社会貢献
- 公開日
- 2026.11.14
- 聞き手
- 慶應義塾大学 環境情報学部 2年 田中
長野県の山あいの町で、使われなくなった空き家を学生の拠点に変えるプロジェクトを率いる。きっかけは、祖母の家が空き家になったことだった。町の人に門前払いされた日々と、受け入れてもらえるまでの1年を聞いた。
週末は、町の住人になる
長野県の人口8,000人ほどの町で、空き家を借りて学生が週末に滞在できる拠点をつくっています。いまメンバーは24人です。
滞在中は、農作業の手伝いや子ども向けの学習会をしています。学生にとっては第二の部室、町にとっては若い人が通ってくる場所。両方にとっていい関係をめざしています。
祖母の家が、空き家になった
祖母が施設に入って、子どもの頃に毎年過ごした家が空き家になりました。雨戸が閉まったままの家を見て、このまま朽ちていくのは嫌だと思ったんです。
最初の一歩は、ゼミの友達3人を誘って、その家を掃除しに行ったこと。二晩泊まって、これは学生の拠点になると確信しました。
「よそ者の遊び場はいらない」
2軒目の家を借りようとしたとき、町の会合で「よそ者の遊び場はいらない」と言われました。正直、心が折れかけました。
そこから半年、毎月町に通って、草刈りや祭りの準備を手伝いました。名前で呼んでもらえるようになった頃、反対していた方が大家さんを紹介してくれたんです。
信頼は、— 大島 健太(慶應義塾大学 環境情報学部)顔を 合わせた 回数でしかつくれない。
信頼は、回数でしかつくれない
企画書がどれだけ良くても、信じてもらえなければ何も始まらない。信頼は、顔を合わせた回数でしかつくれないと学びました。
町の方には、段取りの大切さも教わりました。祭りの準備は前の年から始まっている。大人の仕事の見えない部分を、たくさん見せてもらいました。
後輩に、町を手渡す
いちばんの課題は、自分たちが卒業した後も続く仕組みをつくることです。いまは1年生を中心に、運営を少しずつ引き継いでいます。
3年後には、ほかの町でも同じ仕組みを試してみたいです。空き家と学生をつなぐ方法を、ほかの地域にも広げられたらと思っています。
経営者からの質問
取材に先立ち、経営者から集めた質問に答えてもらいました。
Q. 地方で受け入れてもらうコツは?
提案より先に、手伝うことです。こちらがやりたいことを話す前に、町の方が困っていることを一緒にやる。それを半年続けたら、自然と話を聞いてもらえるようになりました。
身近な「もったいない」から
社会課題と聞くと大きく感じるけれど、僕の場合は祖母の家でした。身近にある「もったいない」から始めればいいと思います。
一人で動くより、まず友達を一人誘ってみてください。二人になると、挑戦は急に現実になります。
PROFILE
大島 健太 Kenta Oshima
2006年東京都生まれ。祖母の家が空き家になったことをきっかけに、2025年に学生団体「サンプル空き家ラボ」を設立。長野県の町で空き家を学生の滞在拠点として活用し、地域の行事や学習支援に取り組んでいる。
- 大学・学部
- 慶應義塾大学 環境情報学部
- 学年
- 2年
- 活動・所属
- 学生団体「サンプル空き家ラボ(サンプル)」代表
- 関連URL
- https://example.com/
取材・文:慶應義塾大学 環境情報学部 2年 田中(UNIQUE MONSTERS)/ 取材日 2026.10.18
サンプル記事のため動画は入っていません。
実際の記事では、ここに動画が表示されます。
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