FILE No.S001古着の山から、二十歳で起業した
宮下 千夏早稲田大学 商学部 3年 古着リメイクブランド「サンプルリメイク(サンプル)」代表
- FILE No.
- S001
- 分野
- 起業
- 公開日
- 2026.11.07
- 聞き手
- 慶應義塾大学 総合政策学部 3年 山本
売れ残って捨てられる古着を、一点もののバッグや小物に生まれ変わらせる。大学2年で古着リメイクのブランドを立ち上げた彼女は、いまも授業の合間にミシンを踏む。売上ゼロの3か月と、仲間に助けられた転機について、同世代の聞き手が話を聞いた。
捨てられる服に、二度目の出番を
古着屋さんで売れ残った服を引き取って、バッグやポーチに作り直して販売しています。いまはネットショップと、月に一度のマーケット出店が中心です。
服を大量に捨てる仕組みに、少しでもブレーキをかけたい。かっこいいから買ったら、実はそれがリメイク品だった。そんな順番で選ばれるブランドにしたいと思っています。
アルバイト先の、段ボール10箱
古着屋でアルバイトをしていたとき、売れ残った服が段ボール10箱分、まとめて処分されるのを見ました。まだ着られるのに、と悔しくなったのが始まりです。
最初の一歩は、店長にお願いして1箱だけ譲ってもらったこと。家でトートバッグを5つ作ってフリマアプリに出したら、2日で全部売れました。
売上ゼロの3か月
ブランドとして始めた最初の3か月は、ほとんど売れませんでした。友達が買ってくれた分だけ。作るのが楽しくて、売り方を何も考えていなかったんです。
変わったのは、マーケットで直接お客さんと話すようになってから。どんな服から生まれたのかを話すと、手に取ってもらえる。物語ごと売るんだと気づきました。
お金を— 宮下 千夏(早稲田大学 商学部)払ってもらう 経験は、 想像より ずっと 多くの ことを 教えてくれます。
一人で抱えない、という学び
全部自分でやろうとして、体調を崩したことがあります。そのとき、写真が得意な友達や、経理を見てくれるゼミの先輩が手を挙げてくれました。
授業では、ビジネスは一人でできないと習っていました。でも本当に分かったのは、自分が倒れてからです。頼ることは弱さじゃないと、いまは思っています。
古着屋さんと、仕組みをつくる
次の目標は、古着屋さんと正式に提携して、売れ残りを定期的に引き取る仕組みをつくることです。そうすれば、捨てられる服をもっと減らせます。
卒業後も続けるつもりです。3年後には、リメイク専門の小さな工房を持って、同じ思いの学生が働ける場所にしたいです。
経営者からの質問
取材に先立ち、経営者から集めた質問に答えてもらいました。
Q. 値付けはどうやって決めていますか?
最初は安くしすぎて、作るほど赤字でした。いまは材料と作業時間をきちんと計算して、物語の価値も含めて値段をつけています。安さで選ばれないことに、ようやく慣れてきました。
Q. ものづくりで、いちばん大事にしていることは?
長く使ってもらえることです。縫い目を二重にしたり、角を補強したり。見えないところに手間をかけるのは、町工場の方のお話から学びました。
小さく売ってみてほしい
やりたいことがあるなら、まず小さく売ってみてほしいです。5個でも、友達相手でもいい。お金を払ってもらう経験は、想像よりずっと多くのことを教えてくれます。
失敗しても、学生なら取り返せます。悩んでいる時間があったら、一つ作ってみてください。
PROFILE
宮下 千夏 Chinatsu Miyashita
2005年神奈川県生まれ。大学1年から古着店でアルバイトを始め、売れ残った服の大量廃棄を知る。2025年、大学2年で古着リメイクブランド「サンプルリメイク」を立ち上げ、ネットショップとマーケット出店で販売している。
- 大学・学部
- 早稲田大学 商学部
- 学年
- 3年
- 活動・所属
- 古着リメイクブランド「サンプルリメイク(サンプル)」代表
- 関連URL
- https://example.com/
取材・文:慶應義塾大学 総合政策学部 3年 山本(UNIQUE MONSTERS)/ 取材日 2026.10.11
サンプル記事のため動画は入っていません。
実際の記事では、ここに動画が表示されます。
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